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イタチを自力で駆除する方法は?安全な対策とプロの活用法

家の中で突然聞こえる異音や臭いに不安を感じたことはありませんか?この記事では、害獣駆除が自力でできるものなのかお困りの方に、ゼロから実践できる駆除方法と注意点を解説します。

スピーディーな正しい撃退法は、害獣が住みつかず、駆除コストを抑えることにも繋がります。「屋根裏を住処にされてしまったかも…」という方も、一刻も早く対応することで、夜中の騒音で悩まず、自宅もご家族の健康も守ることができますよ。

まずはその動物がイタチなのかどうか見極める方法を、次に具体的な駆除法について順を追ってお伝えします。その上で、自力で退治する場合のリスクもお伝えし、「プロに任せるべきかどうか」の判断材料にしていただければ幸いです。


・家にいるのか本当にイタチなのかの再確認
・初心者ができるイタチの退治法
・自力でのイタチ駆除の注意点
・プロの駆除業者に頼むべきかわかる
・駆除業者に頼む場合に大切なポイント

目次

それって本当にイタチ?イタチの特徴と被害

イタチとよく似た特徴を持つ動物に、ハクビシンやアライグマがいます。いずれも夜中に騒音を立て、糞尿から悪臭を放ちます。見た目も似ていますが、特徴さえつかめば見分けがつきます

ここでは、イタチとそれ以外の害獣の違いをチェックし、ご自宅に潜む動物が本当にイタチなのか再確認します。

イタチの特徴と被害

夜中に天井裏から「トントン」と言った小さな足音が聞こえたり、独特な臭いを感じたりしたことはありますか?その正体がイタチであることが多いです。

イタチは温かくて安全な場所を求めて家に侵入します。主に屋根裏や床下を巣にし特に冬場は寒さを避けるために住み着くことが増えます。

イタチが住み着くと、糞尿が同じ場所に積み重なる「ためフン」の習性が原因で悪臭が家中に広がります。また、これが天井や壁にシミを作り、家の劣化を早める原因にもなります。

イタチはまた、寄生虫や病原菌を持ち込むことがあり、これによってアレルギーや感染症のリスクも高まります。こうした問題を未然に防ぐためにも、早めの対策が重要です。

イタチに似た動物との相違点

イタチ、ハクビシン、アライグマは、いずれも家庭に侵入して騒音や衛生問題を引き起こす害獣ですが、それぞれ異なる特徴を持っています。

イタチは体長約25~40cmで、細長い体と茶色の毛を持ち、非常に狭い隙間からでも家に入り込むことができる程、小型の害獣です。また鳴き声が静かであるものの、糞尿からは強いアンモニア臭を放ちます。

一方、ハクビシンはその名前の通り、鼻筋に白い縦線が特徴で、体長は50~70cmとイタチよりも大きめです。ハクビシンもためフンをする習性があり、尿の強い臭いやシミが問題となります。

アライグマは体長が40~60cmで、尾の縞模様や目の黒いマスク状の模様が特徴です。アライグマは非常に器用で、家屋の構造を破って侵入することがあります。やはりためフンの習性を持ち、糞尿によって家の天井や建材が腐食し、悪臭や衛生問題を引き起こします。

自分で出来る!イタチ撃退法

イタチは鳥獣保護法に守られているため、生け捕りや(捕獲)や駆除は資格がないとできません。そのため、完全に住み着いてしまっている場合には、害獣駆除の専門業者にすぐに頼んでしまう方が良いです。

しかし、初動が早く侵入経路が明らかなど条件が整えば、専門業者を頼る前に追い出し作業と糞尿処理、侵入経路の封鎖を個人で行うこともできます。具体的なステップを一つ一つ確認していきましょう。

ステップ1: 侵入経路の確認

いきなり追い出し作業に入る前に、まずは侵入経路を探し出します。ステップ2での確実に追い出すために必須の作業になります。

イタチは細長い体を持ち、ほんの3cmほどの隙間があれば簡単に入り込むため、屋根の隙間や壁の穴は要チェックです。特に電線や軒先近くの樹木をつたって侵入してくることが多いため、雨どいや通気口が狙われやすいです。

イタチの侵入経路になりやすい隙間や穴
・雨どい
・軒先の隙間
・軒先近くの通気口
・排水管やエアコンの室外機
・電柱から電線を引き込むための穴

たとえば屋根近くだと、イタチはこんな足跡や体表の跡を残していくので、侵入経路の手がかりになります。

侵入経路は一つとは限らないので、可能性がありそうなスポットはしらみつぶしに確認します。屋根近くの高所だけでなく、上から下まですべてです。

いまイタチが使っている侵入口でなくても、隙間や穴を見つけておくことが、イタチの再侵入を防ぐことに繋がります◎

ステップ2: イタチの追い出し作業

侵入経路を見つけたら、イタチの追い出し作業です。

2-1:忌避剤を置く

市販でイタチ専用の忌避剤と言われるものが入手できます。この忌避剤とは、イタチが嫌いな刺激の成分を含んでいて、そのニオイや成分を利用して、追い出したり、近寄らせない効果があります。

スプレータイプやくん煙タイプ、固定タイプなどがあり、これらは主に屋内に置くタイプです。探し出した侵入経路と反対外に置くようにしましょう。出入口に忌避剤を置くと、イタチがうまく逃げられなくなってしまうためです。

また、屋外で活躍する忌避剤には、シートタイプや顆粒タイプのものがありますので、庭先に併せて置きましょう。

2-2:光による追い出し

忌避剤と併せて利用したいのが、害獣用のセンサーつきのLED照射です。イタチが近づくと、強い光を放ちます。イタチは夜行性のため、突然の強い光をとてもストレスに感じ、外に出ようとする訳です。

忌避剤も効果はあるとは言え、効果が一時的でイタチも次第に慣れてきてしまいます。LEDライトを使って、複数の手を打つことで効果がグッと上がりますよ

2-3:マーキング箇所を消臭する

マーキング部分を清掃・消臭することがもし出来れば、さらに追い出し効果は上がります!なぜならマーキングはイタチにとって縄張りの証であり、巣に戻ってくる強いモチベーションになるからです。

糞尿の消臭には、忌避剤が使えます。

ただし、イタチの糞尿には、ノミやダニ、そして様々な病原体が含まれてくる可能性があるため、処理する際は、マスクやゴム手袋を使用して、慎重に行うことが大切です。

ステップ3:侵入経路の封鎖

追い出しが完了したら、いよいよ最終段階の侵入経路の封鎖です。

ステップ1で見つけた侵入口は最優先ですが、その他、屋根の隙間や壁の穴など、見つけた箇所をすべて封鎖することで、再侵入を防げます。イタチは家屋の躯体の劣化から生まれるちょっとした隙間から忍び込むので、残らず塞ぐことが大切です。

ホームセンターで売っている「穴埋め用のシーリング剤」や「外壁用の穴埋めパテ」、また金網等を用意します。これらを箇所の状態によって使い分けながら、発見した穴や隙間を全て塞げは完了です!

自力駆除のリスクと健康被害

なるべく費用を抑え、できることなら自分で対処してしまいたいイタチ駆除ですが、いくつかのリスクを理解しておく必要があります。

1:イタチの自力駆除による健康被害

イタチはノミやダニ、病原菌がついていることが多く、落ちている毛に触れることでアレルギー反応や皮膚炎などの健康被害を受けることがあります。

さらに、イタチをしっかり追い出すためには、マーキングしているためフンの処理をする必要がありますが、その糞尿には病原菌が含まれていることがあります。そのため、直接触れたり掃除したりすると感染症のリスクが高まります。

小さな子どもや高齢者など免疫力が低いご家族がいる家庭では、より一層慎重に処理したいところです。

2:イタチの自力駆除は違法になる場合も

また、イタチの追い出しが上手くいけば良いのですが、生け捕り(捕獲)や駆除をしなければ根本退治できないこともあります。イタチの捕獲や駆除は資格を持っている人が、自治体に申請することで実施することが可能です。

もし、無資格の人が勝手に捕獲や駆除をした場合は、「1年以下の懲役」または「100万円以下の罰金」が科される可能性があります。

こういったことから、自力で駆除するのではなく、費用はかかってしまいますが、プロに任せてしまうのが安全で確実ではあります。

イタチ駆除を専門業者に依頼するメリット

「イタチ退治を自力で何とかしたい!」という思いとは裏腹に、そもそも屋根裏の様子をのぞくのも恐怖ですよね…。ここでは、安くはないイタチ駆除業者を、それでも頼んだ方が得する理由を見ていきたいと思います。

●イタチ駆除を専門業者に依頼するメリット
1.屋根裏を自分でのぞかなくて良い
2.自力では辛い作業をトータルで片付けてくれる
3.再侵入させない確実な出入口封鎖を施してくれる
4.家の劣化も家族の健康被害も広がらない

イタチ駆除を業者に頼むメリット1:屋根裏をのぞかなくて良い

そもそも、屋根裏の様子をのぞくことすら恐怖ですし、「イタチと出くわしたら…」「大量の汚物を発見してしまったら」と想像すると最悪な気分になります。

イタチ自体に寄生虫がついていますし、病原菌も運ぶ糞尿の処理は、慎重になってもなりすぎることはありません。更には死骸が転がっている可能性もあり、個人で対処するには辛いです。

イタチ駆除の業者に問い合わせれば、まずは無料の現状調査をやってくれるところがほとんどです。自分では確認できない屋根裏や床下の状況を、写真や口頭で説明してくれます。

恐怖と闘いながら、イタチの住み家と化した屋根裏を自ら見に行かなくても、見積りを兼ねて、まずは業者に無料相談してみるのが得策です。

イタチ駆除を業者に頼むメリット2:辛い作業をトータルで片付けてくれる

自力でイタチを退治しようとすると、

・無数にある屋根まわりの隙間や壁の穴を探し
  ↓
・イタチの足跡などから出入口を特定し(侵入経路発見!)
  ↓
・忌避剤&LEDセンサーライト&糞尿消臭(追い出し作業)
  ↓
・侵入経路&すべての穴をふさぐ(侵入経路封鎖!)

というように、
個人で対処するには日が暮れてしまう、そして辛い作業を、手早くこなさなければ退治できない現実があります。

イタチには帰巣本能と言って、一度巣にしたところに戻ろうとする習性がありますが、それぞれのステップを完璧にやり遂げなければ、すぐにイタチは戻ってきます。

知識も経験もゼロの私たちが実践しようとすると、追い出し作業がスムーズにいかなかったり、それぞれの侵入経路や穴をふさぐために、どの資材をどう施工すれば良いかなど、分からないことばかりです。

鳥獣駆除の資格を持つ、経験豊富な業者に頼めば、これらの作業をトータルで安全に対応してもらえるので、自分の手を煩わせる必要がなくなります。駆除する際の自治体への申請についても教えてくれるので、法的なリスクがなくなるのも良いですね。

イタチ駆除を業者に頼むメリット3:確実な再発防止策を講じてくれる

イタチを確実に駆除し、再び家に入り込まれないようにするためには、専門の業者に依頼することが一番です。なぜなら急場しのぎで私たちがこしらえる侵入口封鎖は、効果が低いからです。

イタチには帰巣本能があり、雨風しのげる安全な巣に戻ろうする本能があります。またイタチは3cmという500円玉大の穴があればすり抜けて侵入するので、素人の封鎖術では容易にかいくぐられてしまいます。

駆除業者は専門のノウハウと経験で、安全な方法でイタチを取り除き、その後の予防策として侵入口の封鎖や家屋の補修も行ってくれます。建物の構造に問題がある場合はリフォームも必要になってきます。

ただし、そこはご家庭の予算もありますから、こちらの希望と予算に合った規模で、プランを提案してくれる業者を選びたいですね。

イタチ駆除を業者に頼むメリット4:家の劣化も家族の健康被害も広がらない

イタチ退治を自力で頑張る場合、イタチの追い出しや糞尿の処理も自らしなければなりません。イタチの排泄物はノミやダニ、ゴキブリだけでなく、病原菌を含んでしまっている場合もあり、用心して対応する必要があります。

また、個人でイタチの撃退をしようとすると、マーキング箇所の処理や消毒、侵入経路封鎖のどこかで手薄になってしまうため、イタチが再訪して、「気づけば被害が拡大してしまった…」ということも往々にしてあります。

業者による駆除は、一時的な対策ではなく、長期的な解決を提供してくれるため、家と家族の安心を守ることができます。自分で解決しようとするよりも、安全面や効果を考えるとプロに任せる方が賢明です。

イタチ駆除を専門業者に依頼するデメリット

逆にイタチ駆除を専門業者に依頼する際のデメリットについても見ていきたいと思います。

●イタチ駆除を専門業者に依頼するデメリット
1.自力駆除に比べて、費用が断然かかる
2.安かろう、悪かろうの業者もいる

イタチ駆除を業者に頼むデメリット1:費用は断然かかる

イタチ退治を自力でやる場合とくらべて、害獣駆除の専門業者に頼むとやはり金銭面の負担は大きいです。

料金の目安として、

駆除費用+消毒・殺菌費用+清掃費用=○○円~

のように掲載している業者もありますが、これは最低料金と思っておいた方が良いです。

実際には、現地調査に基づいて、見積りをとって初めて料金がわかります。これは、捕獲するイタチの数や被害状況、お家の大きさ、躯体の劣化や構造、断熱材交換の有無などによって、作業内容が変わってくるためです。

イタチ駆除の相場は、5万円~30万円と言われていますが、だいたい5万円~20万円に収まるケースが多いです。

イタチが1匹で被害が軽微であれば、追い出しや侵入口封鎖、基本的な清掃というシンプルな作業内容になるので、5万円前後を見込んでおけば良いでしょう。

一方で、イタチが子育てを初めていたり、屋根の腐敗が進んでいたりすると、屋根板の交換など大規模な修繕が必要になってくるため、20万円~30万円を超える場合もあります。

ただし費用をかけるだけの価値はあります。プロの仕事ですから、イタチの再侵入対策をしっかり施してくれるので気持ち良く過ごせます。また3年保証など、一定期間の再発保証をつけている業者だとさらに安心できますね。

イタチ駆除を業者に頼むデメリット2:安かろう、悪かろうの業者もいる

どんな生活サービスでもそうですが、安いだけで質の悪い業者はいます。「駆除料金1万円」などとうたって、出入口の封鎖はおざなりだったり、実際に作業が終了した段階で、事前説明のなかった高額請求されるケースがあります。

このような業者に騙されないためには、見積りの内容をしっかり精査することです。現状調査後に、被害状況と必要な作業の内容の説明を受け、どういう場合に追加費用が発生する可能性があるかなど教えてもらい、疑問点を解消しておきます。

多くの業者は無料で現地調査や見積りを提供しているため、まずは気軽に相談してみることをお勧めします。いくつかの業者から相見積もりを取ることで、料金の相場が見えてきます。また、説明や対応の丁寧さ、自分の希望や予算に合わせた提案をしてくれるのか、といった違いも比較できます。

見積り料金が妥当なのか判断するには、できれば作業ごとの相場も把握していると、納得ずくで決断できますよ。

まとめ

イタチが家に侵入してくると、騒音や悪臭さることながら、健康や建物にも大きな影響を及ぼします

「早く退治しないと!」と良かれと思って自力で対応したことで、アレルギーの発症など逆に健康を損ねることにもなりかねません。

自力で対応する場合は、ご家族含めて健康状態が良いときに、無理のない範囲で実施するのが良いです。

そして、屋根裏や床下の状況が分かり、これはマズイと思ったら、一刻も早くプロに相談しましょう。高をくくって放置すると、気が付けば被害は広がり、結果的に修理や清掃の費用も高くなることがあります。

早めの対応が、家族の安心と快適な生活を守るための鍵です。まずは、信頼できる業者に無料の現地調査を依頼し、適切な対策を始めましょう。

【害獣駆除】見積りを依頼する業者の選び方

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