夜になると天井裏から聞こえてくる異音に驚いたことはありませんか?家の中で突然聞こえる異音は心配ですし、ストレスの元になります。
家がきしむ音にしては大きい気がするし、ゴソゴソと何やらうごめくような音…。覗くにのぞけないけど、その原因を早くはっきりさせて、対処できるものならすぐに対処したいですよね。
この記事では、天井裏や屋根裏からの異音に初めて気づいた方に向けて、異音の原因や安全対策について分かりやすく解説します。不気味な音から早く解放されるよう、お役立ちになれば嬉しいです。
この記事でわかること
・天井裏の異音の原因は、動物の音なのか、建物のきしみ音なのか?
・動物の場合、何の動物なのか?
・安全対策はどうすれば良いのか?
天井裏の異音はなに?見分け方を徹底解説!
天井裏や屋根裏から聞こえる異様な音の正体は、動物(害獣)なのか、建物の構造によるものなのか、原因と見分け方を詳しく見ていきましょう。
天井裏の音が害獣の場合
天井裏や屋根裏に住みつく動物は、騒音だけでなく、その糞尿から、家屋の劣化や健康被害をもたらすため、害獣(がいじゅう)と呼ばれています。
害獣というと小さなネズミやコウモリを思い浮かべると思いますが、最近は森が少なくなった影響で、ハクビシンやアライグマと言った大型害獣が民家に住みつくようになりました。
様々な鳥獣の可能性があるなかで、見分けるポイントは音や臭い、天井のシミです。
それぞれの特徴を確認していきましょう。
天井裏で音を出す害獣1.ネズミ
●ネズミが住みついている合図
鳴き声:キュッキュ、キイキイ
足音:カサカサ、トタトタ
かじる音:木材をかじる時のカリカリ音
ネズミの中で、屋根裏によく住みつくのは「クマネズミ」です。屋根裏の断熱材をかき集めて、巣を作り、繁殖します。
「キュッキュやキイキイ」と言ったネズミ特有の甲高い鳴き声が特徴です。
天井裏で音を出す害獣2.ハクビシン
●ハクビシンが住みついている合図
鳴き声:キッキッ、ガー(威嚇時)
足音:深夜にドタドタ
天井:シミができる
臭い:アンモニア臭
ハクビシンは警戒心が強く、夜行性です。人間を怖がるため、人目につかない屋根裏は恰好の住み家となります。
体重が2~4キロと大型害獣の一つなので、夜中にドタドタと大きな音を鳴らし、安眠の妨げになります。また群れとなって行動するため、数匹が一斉に鳴いたり足音を立てたりすると、ご近所まで響くほどです。
また同じ場所で糞尿をする「ためフン」と言う習性もあるため、天井にシミができていることもあります。
天井裏で音を出す害獣3.イタチ
●イタチが住みついている合図
鳴き声:あまり鳴かない。時どき、「キーキー」「クククク」(威嚇や求愛)
足音:トントン
天井:シミができる
臭い:糞尿による強烈な悪臭
イタチは体重220g~1キロと、ハクビシンよりも小さな動物のため、足音も「ドタドタ」よりは「トントン」といった軽めの音です。
イタチは肉食獣のため、その糞尿からものすごい悪臭を放ちます。
またハクビシン同様に、「ためフン」の習性があるため、気が付いたら天井に茶色のシミができている、ということもあります。
天井裏で音を出す害獣4.アライグマ
●アライグマが住みついている合図
鳴き声:あまり鳴かない。時どき「クルルル」「キュッキュッ」
足音:深夜に「ドスドス」
臭い:強烈な悪臭
天井:茶色いシミができる
アライグマは平均体重が3.5キロ~9キロと、ハクビシンやイタチよりも大型です。また夜行性のため、深夜に「ドスドス」というような重量感のある足音で歩き回ります。
アライグマも「ためフン」の習性があり、強烈な悪臭を放ちます。天井に茶色いシミができてしまうこともあり、アライグマが住みついている合図です。
天井裏で音を出す害獣5.コウモリ
●コウモリが住みついている合図
鳴き声:キイキイ
羽音:バサバサ
臭い:悪臭
屋根裏にすみつくコウモリは、アブラコウモリと呼ばれ、暖かい場所を好みます。しかも雨風をしのげる天井裏はかっこうの住み家です。
夜間に「バサバサ」という羽音や「キイキイ」という小さな鳴き声が聞こえてきます。
またアブラコウモリは大量の糞や尿から悪臭を放ちます。
天井裏の音が建物からの音の場合
木造建築や築年数が経ったお家の場合、建物自体から音が鳴ることもあります。どんなケースがあるのか、それぞれ原因と音の特徴を見ていきましょう。
木材の伸縮
木造建築の場合、湿度や温度の変化によって「ミシミシ」や「パキパキ」と音が鳴ることがあります。特に古い木造住宅で起こりやすい現象です。
初めて木造建築に越した場合、びっくりされるかも知れませんが、じきに慣れていくでしょう。もし音が気になる場合は、湿度と温度をなるべく一定に保つなどの対処法があります。
自然災害による影響
地震や台風によるダメージで建物がきしむことがあります。これまでとは違った異音があるようであれば、家を建てたはハウスメーカーに点検を依頼したり、リフォーム会社にお家の健康診断を頼んでみるのが良いでしょう。
その他の要因
エアコン稼働時に、空気の乾燥で木材が収縮し、音が発生することがあります。エアコン電源をオンしたタイミングに頻繁になるようであれば、こちらが該当するでしょう。
自力での駆除が危険な理由
害獣が特定できたら、一刻も早く自分で駆除できないものかと考える方も多いかと思います。
しかし、野生の害獣は、鳥獣保護法で勝手に保護や駆除を行うことを禁止されていたり、誤った対処をするとご家族の健康被害を広げてしまう恐れがおります。
自力での駆除には、具体的にどのようなリスクがあるのか見ていきましょう。
健康被害のリスク
害獣はノミやダニ、病原菌を運ぶため、駆除を個人で行うとアレルギーや健康被害が出る恐れがあります。
また糞尿もアレルゲンを運ぶだけでなく、その臭いといい、量といい、個人で対処するには限界があります。
触れずに専門業者に任せるのが安心です。
法律に基づく駆除の制限
ハクビシンやイタチ、アライグマ、またコウモリなどの害獣も、鳥獣保護法で守られている動物のため、勝手に生け捕りにしたり、駆除することは禁止されています。
鳥獣保護法で守られている鳥獣を捕獲したり、駆除するには、自治体への届け出が必須です。
違法に捕獲を行うと罰則の対象になるため、駆除業者にお任せしてしまうのが賢明です。
まとめ
害獣が家に住みついている可能性があれば、早目の対応が先決です。
とりあえず様子を見ようと放置しておくと、繁殖期であれば1か月で増殖します。駆除申請から許認可までの待ち時間も考えると、みるみる間に家の劣化が進みます。結果として、大がかりな駆除設備やリフォームが必要になり、予想外の費用に泣きを見ることになりかねません。
異音を感じたら、すぐに害獣駆除業者へ現地調査と見積りを依頼しましょう。多くの業者は無料で現地調査と見積りを提供しているので、まずは気軽に相談するのがおすすめです。
ご自宅も家族の健康も、金銭面での影響も最小限で済むように、早目の行動で大切です。1日でも早く安心できる生活を取り戻しましょう。
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