タヌキとは
タヌキは、山林から住宅地までさまざまな場所にすむ野生動物です。夜行性で、エサを探しに人の住まいの近くにも現れます(船橋市)。住居の床下や天井裏にすみつかれて困っているという相談もあります(北九州市)。
タヌキなどの野生動物は、鳥獣保護管理法により、原則として許可なく捕獲することが禁止されています(船橋市)。まずはエサになるものを片付け、追い出してから侵入口をふさぐことが基本です。アライグマ・ハクビシンと顔の特徴が似ているため、見間違えられることがよくあります(東京都環境局)。
| 法律上の扱い | 野生動物として、鳥獣保護管理法により原則として許可なく捕獲することが禁止されている[1] |
|---|
タヌキの特徴・生態
| 大きさ | 頭胴長50~60cm、尾の長さ15~20cm[1] |
|---|---|
| 活動時間 | 夜行性。単独または家族単位の群れで行動する[1] |
| 活動時期・季節 | 確認できず |
タヌキによる被害
タヌキなどの野生動物は、都市部や市街地の周辺にも出没し、家屋への侵入や農作物などの被害が発生しています。タヌキ(またはアナグマ、アライグマなど)が住居の床下や天井裏にすみついて困っているという相談もあります(北九州市)。雑食で、果実や木の実、昆虫やカエルのほか、生ごみなども食べます(船橋市)。
毛の抜けたタヌキに注意:毛の抜けたタヌキは、ヒゼンダニというダニによる皮膚病「疥癬(かいせん)症」に感染している可能性が高いとされています(船橋市・熊本市)。犬や猫は、疥癬症のタヌキとの接触でうつるおそれがあります。人が感染すると、一時的なかゆみや発疹が出るといわれています(熊本市)。
タヌキの見分け方(足音・フン・臭い)
| 害獣 | 足音・鳴き声 | フン | 臭い | 侵入できる隙間 | 活動時間 |
|---|---|---|---|---|---|
| ハクビシン | 屋根裏で大きな音がする(注意すべき状況として案内)[2] | 同じ場所にフン・尿をする(ため糞)。天井板が変色してシミになる[3] | フン・尿による悪臭[4] | 8cm四方の隙間にも入り込む[5] | 夜行性。昼間は樹上のうろ、納屋や家屋、寺社仏閣の屋根裏などで休息する[5] |
| ネズミ | 天井や壁の内側で、かじる音(カリカリ、ガリガリ)、走り回る音(ドドド、バタバタバタ)、鳴き声(チューチュー、キーキー)[6] | ドブネズミは丸みがあり10~20mm。クマネズミは散らばっていて、細長く不ぞろいで6~10mm[6] | 確認できず | 1.5cmくらいのわずかな隙間からでも出入りする[7] | 確認できず |
| コウモリ | 確認できず | 5~10mm前後のいびつな円柱形で、虫の破片が見える。クマネズミのフンと見た目が似る[8] | 天井裏にたまったフン・尿が臭いや汚れの原因になることがある[8] | 確認できず | 日没後に巣から飛び出し、街灯などの周りに集まった虫を食べる[8] |
| イタチ | 天井裏を走り回る音(「天井裏を走り回ってうるさい」という苦情が多い)[9] | 天井裏で子育てをすると、フンや尿の臭いがひどくなる(よくある苦情として案内)[10] | 尿やフンの臭いがひどい[11] | 3cm足らずの隙間でもすり抜ける[9] | 夜行性[11] |
| アライグマ | 天井裏や軒下、床下にすみつかれ、物音がする[12] | ベランダなどにフンをされる[12] | 確認できず | 確認できず | 夜行性。昼間は樹上のうろ、納屋や家屋、寺社仏閣の屋根裏などで休息する[13] |
| タヌキ | 天井裏からの足音(野生動物に家屋に入り込まれたときの様子として案内)[1] | 複数の個体が一定の場所にフンをする「ため糞」という習性がある[1] | 確認できず | 確認できず | 夜行性。単独または家族単位の群れで行動する[1] |
タヌキの侵入経路
| 侵入できる隙間 | 確認できず |
|---|
屋根の合わせ目のすき間や床下の通風口など、家屋のどこかに侵入口があると考えられる
[14]タヌキの駆除・対策の方法
自治体では、次のような対策が案内されています(船橋市・北九州市)。
- エサを断つ:ペットフードの残りや生ごみを屋外に放置しない。敷地内の果実は早めに収穫するか、網などをかける(船橋市)。
- 家に入らせない:換気口、軒下、戸袋などの隙間に金網などをかぶせ、家屋の破損は修復してふさぐ。屋根に伸びる木の枝は剪定する。タヌキは1メートル近くジャンプするほか、木や柵などを上ることができます(船橋市)。
- すみかを与えない:敷地内の草木の手入れをし、物置などをこまめに見回る(船橋市)。
- 追い出す:火を使わずに煙が出るタイプの害虫駆除剤を床下に置く。木酢液や竹酢液などの忌避剤を布にしみ込ませて、侵入口の近くに置く(北九州市)。
- 侵入口をふさぐ:追い払った後は、再び入られないように侵入口をふさぐ(北九州市)。
咬まれたり引っかかれたりしてけがや感染症にかからないよう、タヌキなどの野生動物には近づかないでください。エサを与えると人に慣れたり、すみついたりするおそれがあります(船橋市)。
自分で対応できる範囲
追い出しなどの対策をしても被害が続き、やむを得ず捕獲が必要な場合は、業者に依頼するか、許可を受けて自分で捕獲する方法が案内されています。許可の窓口は自治体によって異なり、北九州市は市の許可、船橋市(千葉県)は県の地域振興事務所への相談を案内しています(北九州市・船橋市)。
タヌキは在来種のため、アライグマ・ハクビシンを対象に自治体が貸し出すワナでは駆除の対象外とされ、捕まった場合はその場で放すとしている自治体もあります(船橋市)。尾にしま模様がある場合は、アライグマの可能性が高いとされています(船橋市)。ハクビシンの特徴はハクビシンのページをご覧ください。
死んだタヌキの扱いも自治体によって異なります。船橋市は市の事務所で回収を行っている一方、熊本市は、自宅の敷地内で死んでいる場合は自分で対応することになると案内しています(船橋市・熊本市)。フンの片付けの注意は害獣のフンの見分け方をご覧ください。
タヌキ駆除の費用の目安
確認できず
→ 詳しくは 害獣駆除の費用は何で決まる?料金の内訳と考え方
業者に頼むかの判断
船橋市はタヌキの捕獲や駆除・保護を行っておらず、民間の業者を紹介する団体を案内しています(費用は自己負担)(船橋市)。北九州市も、市から特定の業者は紹介できないとして、駆除業者が登録している協会を案内しています(北九州市)。ほかの自治体の例は害獣駆除は市役所・自治体に頼める?をご覧ください。
床下や天井裏にすみつかれて侵入口が分からない場合や、侵入口の封鎖、清掃・消毒、傷んだ部分の修繕などが必要な場合は、事業者への依頼を検討することになります。費用は家の状況や作業の範囲によって変わります。依頼する前に、次の記事もご覧ください。
タヌキに対応する一次確認済みの業者は、タヌキに対応する業者の一覧で、料金の表記・保証とあわせて確認できます。
タヌキに対応する業者
お住まいの都道府県を選ぶと、タヌキに対応する一次確認済みの業者を、料金の表記・含まれる作業・保証とあわせて確認できます。(現在、タヌキに対応する一次確認済みの業者:4件)
出典・確認日
- 船橋市「タヌキについて知りたい」(更新日:2023年12月28日)
- 江東区「ハクビシン・アライグマによる被害を防ぐために」(更新日:2026年10月1日)
- 酒田市「ハクビシンにご注意ください」(更新日:2023年5月20日)
- 板橋区「ハクビシン(外来生物)の被害について」(更新日:2026年6月9日)
- 東京都環境局「アライグマ・ハクビシンについて」
- 中野区「ネズミの被害にご注意を」(更新日:2026年8月26日)
- 葛飾区「ねずみ駆除の手引き」(更新日:2025年6月9日)
- 京都市「衛生動物だより No.59(アブラコウモリの糞)」
- 大阪府「イタチでお困りの方へ」(更新日:2026年4月23日)
- 堺市「イタチでお困りの方へ」(更新日:2021年2月22日)
- 北九州市「よくある相談と対策【イタチ】」(更新日:2024年9月25日)
- 船橋市「【特定外来生物】アライグマにご注意ください」(更新日:2025年11月25日)
- 東京都環境局「アライグマ・ハクビシンについて」
- 北九州市「よくある相談と対策【タヌキなど】」(更新日:2024年9月25日)
- 東京都環境局「アライグマ・ハクビシンについて」
- 船橋市「アライグマ・ハクビシンの捕獲用ワナの貸し出しについて(外来種対策)」(更新日:2026年8月19日)
- 熊本市「毛の抜けたタヌキにご注意ください」(最終更新日:2021年7月12日)

