イタチとは
イタチは、わずかな隙間から住宅の天井裏や床下に入り込み、走り回る音や、フン・尿の強い臭いの原因になることがある動物です。日本に生息しているのは、在来種の「ニホンイタチ」と外来種の「シベリアイタチ(チョウセンイタチ)」の2種類とされています(北九州市)。町で見かけるイタチはシベリアイタチが多いといわれています(大阪府)。
困るからといって、許可を取らずにイタチを捕まえることはできません(堺市)。まずは天井裏や床下から追い出し、侵入口をふさぐことが基本です。
| 別名 | ニホンイタチ・シベリアイタチ(チョウセンイタチ) |
|---|---|
| 法律上の扱い | 野生鳥獣で、鳥獣保護管理法に基づく許可を取らずに捕獲することはできない[1] |
イタチの特徴・生態
| 大きさ | 体長30~40cmほど。胴長短足[2] |
|---|---|
| 活動時間 | 夜行性[2] |
| 活動時期・季節 | 繁殖期は4月頃から8月頃で、年1回5~6頭を出産する[1] |
イタチによる被害
天井裏を走り回ってうるさい、天井裏で子育てをしてフンや尿の臭いがひどい、台所や店の中に入り込んで食品や商品を荒らすといった苦情がよくあると案内されています(大阪府・堺市)。グラスウールの断熱材をほぐして巣を作り、子育てをすることもあります(大阪府)。
主食はネズミ、鳥類や昆虫などの動物です(大阪府)。垂直の壁でも登ることができ、泳ぎも上手です(大阪府・堺市)。
イタチの見分け方(足音・フン・臭い)
| 害獣 | 足音・鳴き声 | フン | 臭い | 侵入できる隙間 | 活動時間 |
|---|---|---|---|---|---|
| ハクビシン | 屋根裏で大きな音がする(注意すべき状況として案内)[3] | 同じ場所にフン・尿をする(ため糞)。天井板が変色してシミになる[4] | フン・尿による悪臭[5] | 8cm四方の隙間にも入り込む[6] | 夜行性。昼間は樹上のうろ、納屋や家屋、寺社仏閣の屋根裏などで休息する[6] |
| ネズミ | 天井や壁の内側で、かじる音(カリカリ、ガリガリ)、走り回る音(ドドド、バタバタバタ)、鳴き声(チューチュー、キーキー)[7] | ドブネズミは丸みがあり10~20mm。クマネズミは散らばっていて、細長く不ぞろいで6~10mm[7] | 確認できず | 1.5cmくらいのわずかな隙間からでも出入りする[8] | 確認できず |
| コウモリ | 確認できず | 5~10mm前後のいびつな円柱形で、虫の破片が見える。クマネズミのフンと見た目が似る[9] | 天井裏にたまったフン・尿が臭いや汚れの原因になることがある[9] | 確認できず | 日没後に巣から飛び出し、街灯などの周りに集まった虫を食べる[9] |
| イタチ | 天井裏を走り回る音(「天井裏を走り回ってうるさい」という苦情が多い)[10] | 天井裏で子育てをすると、フンや尿の臭いがひどくなる(よくある苦情として案内)[1] | 尿やフンの臭いがひどい[2] | 3cm足らずの隙間でもすり抜ける[10] | 夜行性[2] |
| アライグマ | 天井裏や軒下、床下にすみつかれ、物音がする[11] | ベランダなどにフンをされる[11] | 確認できず | 確認できず | 夜行性。昼間は樹上のうろ、納屋や家屋、寺社仏閣の屋根裏などで休息する[12] |
| タヌキ | 天井裏からの足音(野生動物に家屋に入り込まれたときの様子として案内)[13] | 複数の個体が一定の場所にフンをする「ため糞」という習性がある[13] | 確認できず | 確認できず | 夜行性。単独または家族単位の群れで行動する[13] |
イタチの侵入経路
| 侵入できる隙間 | 3cm足らずの隙間でもすり抜ける[10] |
|---|
石垣の隙間、床下、天井裏にすみつくことがある。古い民家や、早い時期に設置された公共下水道と接続している住宅では、下水管から入ってくる場合もある
[10]イタチの駆除・対策の方法
自治体では、次のような方法が案内されています(北九州市・大阪府・堺市)。
- においで追い出す:木酢液、漂白剤、お酢、市販の動物用忌避剤など、においを発するものを天井裏や床下にまくか、布や新聞紙にしみ込ませて、イタチのいる場所や通り道に置く。漂白剤やお酢はにおいが弱いため、何度もまく必要があるとされています(大阪府)。
- 煙で追い出す:ダニやゴキブリ用のくん煙剤を使う。屋根裏では火を使わない水溶性のものが勧められています(北九州市)。くん煙剤には医薬品に指定されているものがあるため、使用上の注意をよく読んで使いましょう(大阪府)。
- 光で寄せ付けない:強く光るものを嫌うため、点滅灯とアルミホイルなどを天井裏や床下に設置する方法も紹介されています。電球が熱を持つため、燃えやすいものの近くには設置しないよう注意が必要です(大阪府)。
- 侵入口をふさぐ:侵入口をふさぐことが基本とされています(堺市)。金属製のネットや網で、入り込みそうな穴をふさぎます(大阪府)。
侵入口は、すみつかれる前か、追い出した後にふさぎます(北九州市)。
自分で対応できる範囲
イタチなどの野生鳥獣を捕獲することは、鳥獣保護管理法により禁止されています(北九州市)。追い出しなどの対策をしても被害がなくならない場合は、許可を受けて捕獲できることがありますが、窓口は自治体によって異なります。大阪府は市町村長の捕獲許可が必要として、市町村の窓口への相談を案内しています(大阪府)。堺市は、必要と判断した場合に捕獲許可証を交付し、捕獲器の貸し出しも行っています(数に限りあり。堺市)。
許可が必要かどうかや手続きは、お住まいの自治体に確認してください。フン・尿の片付けの注意は害獣のフンの見分け方、天井裏の物音の比較は屋根裏・天井裏の物音の正体は?をご覧ください。
イタチ駆除の費用の目安
確認できず
→ 詳しくは 害獣駆除の費用は何で決まる?料金の内訳と考え方
業者に頼むかの判断
北九州市は、追い出しても効果がなく被害を防げない場合の方法として、駆除処理業者に依頼するか、市の許可を得て自分で捕獲することを案内しています。市から特定の業者を紹介することはできないとして、駆除業者が登録している協会を案内しています(北九州市)。ほかの自治体の例は害獣駆除は市役所・自治体に頼める?をご覧ください。
侵入口が見つからない、高い場所や狭い場所で作業が必要、天井裏の清掃・消毒や傷んだ部分の修繕が必要といった場合は、事業者への依頼を検討することになります。費用は家の状況や作業の範囲によって変わります。依頼する前に、次の記事もご覧ください。
イタチに対応する一次確認済みの業者は、イタチに対応する業者の一覧で、料金の表記・保証とあわせて確認できます。
イタチに対応する業者
お住まいの都道府県を選ぶと、イタチに対応する一次確認済みの業者を、料金の表記・含まれる作業・保証とあわせて確認できます。(現在、イタチに対応する一次確認済みの業者:18件)
出典・確認日
- 堺市「イタチでお困りの方へ」(更新日:2021年2月22日)
- 北九州市「よくある相談と対策【イタチ】」(更新日:2024年9月25日)
- 江東区「ハクビシン・アライグマによる被害を防ぐために」(更新日:2026年10月1日)
- 酒田市「ハクビシンにご注意ください」(更新日:2023年5月20日)
- 板橋区「ハクビシン(外来生物)の被害について」(更新日:2026年6月9日)
- 東京都環境局「アライグマ・ハクビシンについて」
- 中野区「ネズミの被害にご注意を」(更新日:2026年8月26日)
- 葛飾区「ねずみ駆除の手引き」(更新日:2025年6月9日)
- 京都市「衛生動物だより No.59(アブラコウモリの糞)」
- 大阪府「イタチでお困りの方へ」(更新日:2026年4月23日)
- 船橋市「【特定外来生物】アライグマにご注意ください」(更新日:2025年11月25日)
- 東京都環境局「アライグマ・ハクビシンについて」
- 船橋市「タヌキについて知りたい」(更新日:2023年12月28日)


